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THE WAR

ムンバイでのテロについて、数人のお客様と友人たちからさまざまなメールをいただきました。
今日は、これからまた仕事で出なければなりませんので、ここでまとめさせていただきます。
ご心配いただき、本当にありがとうございます。
私はデリーにおります。

向こう一週間、詳しく調べるような余裕がありませんし、深い話はいたしません。無事の報告と単なる雑感としてとらえていただければ幸いです。
前回のデリーのときから「次はムンバイ」という噂が流れていました。かといって、デリーを含むほかの都市や町が標的から外れたというわけではありません。どこであっても、つねに「可能性」はあります。
今回は高級ホテルで起こりましたが、高級ホテルを避ければ危険を回避できるのかというと決してそうではなく、インド人向けの市場も外国人が来るような場所も公共交通機関も映画館も、まんべんなくターゲットに選ばれてきており、すべての場所について「可能性」があるといえます。
テロが起こってから数日間、あるいは数か月のあいだ気をつければそれでいいのかというとそういうわけでもなく、いつも、同じだけの「可能性」があります。

地下鉄では、まず金属探知のゲートをくぐり、さらに男女別にボディチェックを受け、最近ではさらに手荷物をベルトコンベアにのせています。(去年はボディチェックまでだったと思いますがその後チェック項目が増えたもよう)
映画館でも、ベルトコンベアこそありませんが、金属探知のゲート&ボディチェックはあり、バッテリーなどは預かりとなります。
しかし、今回のような突入型の犯行を、そういったセキュリティチェックで止められるわけではありません。

何か不審な爆発音が聞こえたら全神経を集中させるとか、駐車されたままのバイクや車に注意を払うとか(といっても多すぎるのですが)、路上のごみ箱を見つけたら距離をとるとか(気付かないことも多いのですが)、
私にできるのはそのくらいです。
ですが、せめて、危険に直面したときに最大限の回避行動をとれるよう、常に注意していたいと思っております。
あらためて、ご心配いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

ちょうど昨晩から本日にかけ、帰りが遅くなったので友人宅(インド人)に泊まっておりましたが、起床後、日本の友人から届いたメールを携帯で見て、
「え、ムンバイでテロだって…」
と言うと、
「え?そうか」
と、比較的いつもどおりの真剣そうな表情で答えてきました。
別の人が、おいてあった新聞をひっくり返し、「あ、書いてある」と言いました。
見ると、新聞の一面には「THE WAR」の文字が。
「え、WAR…?」
と、私。よく見ると、立てこもり犯たちの写真もあり、いつものテロとは様相が違うことがわかりました。
「ねえ、紅茶いれてよ」
と、インド人がインド人に頼んでいるのをよそに、新聞をじっと見ていると、
「…ん?あれ、怒ってる?それとも気分でも悪いの?」
シリアスな表情をしていると、何かつらいことがあるのではないかと心配されるのです。
「ううん」
と言って笑顔を作ってからもう一度紙面に目を落とすと、別の人が
「…?何かおもしろいことでも書いてある?(笑)」
見回すと、部屋の中はとっくにいつもの雰囲気に戻っていました。この空気感、インドをご存知の方にはおそらく想像していただけるのではないかと思います。「いま自分がするべきことを一生懸命きちんとする、ただそれだけ」とでも表現できそうな価値観、というのでしょうか。
他人の、それも他国の人の価値観を私が勝手に決め付けることはできませんので、それは単に私の勝手な印象なのですが、インドの神話などとあわせて考えてみてもそう外れてはいない解釈ではないかと、自分では思っています。
「マミ、パラタ食べる?」
とか、
「りんご食べる?」
とか、
「××はもう出かけたのー?」
などという日常の会話が交わされ、私も、今そこにいる人たちを優先し、新聞を読むのをそこでやめ、紅茶をいただき、オートをつかまえ、自室に戻ってきました。
インド時間で13時をまわりました。これからインターナショナルトレードフェアに行ってまいります。

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コメント

あああ〜〜〜!!無事でよかったです!!〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!
気をつけて、といっても限界あるとは思いますが、気をつけてくださいね!!!!!!!!!!

  • しのぶ
  • 2008/11/27 18:19

先生無事だったんだね!!!
もしやと思ってとんできたよ。
良かった良かった。
絶対無事に帰ってきてよね!!!

  • ゆき
  • 2008/11/27 23:13

ムンバイは大変ですね。デリーにいても同じ危険が付きまとう、どうかそういう場所には行かないように。
テレビでいきなり、あのタージマハルホテルの炎上、いつもムンバイに行ったとき、高嶺の花のホテルを仰ぎ見て、せめてコーヒーでもと1階のレストランに何回か。それがあの光景、複雑な気持ちです
デリーのセキュリティチェックの様を読みましたが、それなのに、あの高級ホテルに今でも爆発しているような武器や爆弾をどうして持ち込めたのか、インドという国は不思議です(そうか、アメリカの9・11もそうでしたね)。
この事件へのインドの人たちの対応、さもありなんです。インドの知識人、困って万事休すというとき、"No problem!"と言ってとるポーズを思い出しました。
きおつけてください。毎日為替を見ていますが、インド・ルピーが特に安くなっています。せいぜい買い物をしてきてください。

  • 随念院
  • 2008/11/28 08:45

無事のお返事頂いてホッとしてます。
今現在、無事の幸運が帰国まで続きますように・・・
†(‐‐)アーメン…

  • お恭
  • 2008/11/28 10:53

場所については本文をお読みいただけたらと存じます。
「セキュリティチェックがあったのにどうして」とのご指摘に関して:セキュリティチェックはホテルでは行われていません。行われてきたのは、公共交通機関や、映画館、市場、その他、人が大勢集まる場所です。これまでのテロの傾向からでしょう。確かに高級ホテルの内部が狙われるのは極めて珍しいパターンですよね。形態もこれまでと違います。
本文では書いていませんが、市場も夕方になれば金属探知ゲートをくぐって入らなければなりません。が、人も多く敷地も広く警察官の数には限りがあり、別の入り口からならセキュリティチェックを通らずに普通に入れます。穴だらけといえばそうですが、現実的に考えるとそれが限界ではないかと思います。

  • 水洗
  • 2008/11/29 03:57

今日も一日中複数の市場と取引先をまわりましたので、合計8人のインド人におずおずと聞いてきました。
予想通り、口に出した瞬間から、「その話、別にしたくないんだが?」オーラを8人中6人からぶつけられました。う、すみません…
具体的には、
「…ああ。で、(ほかの現実的or建設的or楽しい話をふってくれないかなオーラ)」
とか、
「何?何か問題なの?(苦笑)」
とか、
「ここは大丈夫だから安心して。笑って^^」
とか。
残り2人だけ、かなり外国人慣れしている部類のインド人ですが、少しだけ話に応じてくれました。
ひとりめ。
「…うーん(イヤそうな顔をあえてひっこめ、苦笑)。デリーとムンバイはめちゃくちゃ遠いけどねえ。(私が問いかける「デリーが安全という話ではないですね」)もちろんデリーも危ないよ、これまでだって何度もあったでしょ。商都ムンバイと首都デリーが一番危ないのはもとからわかってることだ。あと寺院のあるバラナシも、IT都市バンガロールも危険度は高いよね。コルカタは田舎だから大丈夫…え?次はコルカタって予告があったって話があるの?そうなのか。まあ、わからないけどね、結局。え?デリーでも起こる可能性、ねえ…。どうしろっていうの、っていう話じゃない?(笑)(同時に、もうこの話をやめてほしいオーラが出る)」
ふたりめ。
「パキスタン人め、ムスリムめ。ムスリムが死に絶えればいいのに。(私が問いかける「ムスリムは全員悪い人なの?」)…?とにかく、ムスリムは絶対に悪い人間だ。え、明日の選挙?BJP(ヒンドゥー保守政党)が勝つとも!」
ふたりめの方は、とにかくムスリムが大嫌いだというのがある人だったので、厭うことなくいくらでもしゃべり続けてくれそうでしたが、いくら聞いてもムスリムが嫌いという以外の話は聞けそうにありませんでした。

  • 水洗
  • 2008/11/29 04:19